皆さまはじめまして、IIMサポートチームです。
このブログではDynatraceのTips等、
気軽に読めて皆さまのお役に立てるようなコンテンツを配信していきます。
今回は Syntheticとは をテーマとした内容です。
*文中、斜体になっている単語はDynatrace画面上/ドキュメント内で使用される用語となります
例)Service、Host など
*青色の色掛部分は操作対象のボタンを表しています
Synthetic とは、指定したWebページに対して定期的にリクエストを発行し画面描画にかかる時間等を取得する機能で、このような仕組みを用いた監視の方法を日本語では「外形監視」と呼びます。
Dynatraceでは、Synthetic 画面から監視用のシナリオを登録しインターネットを介して定期的に実行することで、ユーザー操作のシミュレーションができます。
Synthetic を利用すると、ユーザー操作をシミュレートしたリクエストを定期的に自動で発生させることができます。
そのため、ユーザーが体感するものと同様のWebページ/Webサイトのパフォーマンスを計測することが可能です。
また、Dynatraceには監視対象の稼働状況を元にProblem を生成する機能があります。
Synthetic でも実行に失敗した回数が設定している閾値を超えるとProblem が生成され、他のProblem と同様にメール等での通知が可能です。
※デフォルトの閾値:全ての監視拠点から1回以上アクセスに失敗
Dynatrace社は世界各地にSynthetic 実行用の拠点(AWS,Azure,Google Cloud等100拠点以上)を保持しています。
それらのうち、複数の拠点から定期的にアクセスすることで拠点毎のレスポンスの比較や障害発生時の影響範囲の絞りこみにも利用することができます。
また、単一ページへのアクセスだけではなく複数ページにまたがる操作を"シナリオ"として作成し、一連の操作を定期実行することで疑似的にユーザー体感を測定することも可能です。
ユーザー体感については、#10 ユーザー体感モニタリング(RUM)をご参照ください。
例えば自社のECサイトにアクセスできないなどの障害が発生していた場合、お客様からのご連絡で気が付くということがあるかと思います。
このような場合、お客様からご連絡をいただいてから対応するため、該当時間帯にアクセスした多くのお客様はECサイトを離れてしまっていることが想定されます。
Synthetic で対象のサイトを監視していた場合、設定している閾値を超えた時点でアラートを上げることができますし、ページ内の処理のどこで問題が発生していたのか、という調査のための情報も取得可能です。
実行間隔も最短5分から最長4時間まで選択可能ですので、目的に合わせてカスタマイズしてご利用いただけます。
実際の設定方法や活用方法については、是非弊社の担当営業/SEにご連絡いただければと思います。