皆さまこんにちは、IIMサポートチームです。
このブログではDynatraceのTips等、
気軽に読めて皆さまのお役に立てるようなコンテンツを配信していきます。
今回はSession Replayとはについてご紹介します。
Session Replay とは、RUM(ユーザー体感モニタリング)の機能の一つで、実ユーザーがWebサイトで行った操作(クリック、画面遷移、文字入力、マウスの動きなど)を記録し、動画のように再生できる機能です。
*文中、斜体になっている単語はDynatrace画面上/ドキュメント内で使用される用語となります
例)Service、Host など
*青色の色掛部分は操作対象のボタンを表しています
Session Replay により、実ユーザーが実際に行った操作や、操作時に表示されていた画面を後から確認し、Webサイトの操作性や問合せ内容を速やかに理解できます。
例えば、「Webサイトから会員情報の修正を行ったが、登録できていない」とユーザーから問合せがあったとします。
このとき、以下のような事象のうち、いずれかが発生した可能性があります。
会員情報を修正し、登録ボタンを押して登録はしたはずだが、結果的に修正できていない
会員情報を修正はしたが、最後に登録ボタンをクリックしていないため、修正できていない
そこでSession Replay を利用すると、以下の流れで正確に問題を把握できます。
1.DynatraceのUIにて、[Session Replay]を選択
2.対象時間帯やユーザー名でフィルタリング
3.該当セッション(ユーザーが行った一連の操作)を選択
4.該当セッションのSession Replay を再生し、会員情報の修正の際にユーザーが行った操作や実際に表示されていた画面を閲覧
それから、コードレベルの情報を確認し、プログラムを修正する必要があるのか、そもそもユーザーが操作内容を誤っていたのかなどを速やかに判断し、調査の時間を短縮できます。
上記のような問合せ起点でなくても、想定されている流れで操作しているか、目当ての画面が表示されずブラウザの戻るボタンを頻繁にクリックしていないか、必要以上に画面をスクロールをしていないかなど、実際のユーザー操作を基にWebサイトの改善点を見つけられます。
RUM を利用する場合には、DEM というライセンスを消費します。
さらに、Session Replay を利用するかどうかで、ライセンスの消費量が変わりますので、ご注意ください。
Session Replayを利用する場合、1セッションにつき1.0DEM消費
Session Replayを利用しない場合、1セッションにつき0.25DEM消費
※Session ReplayはRUMが有効になっていることが前提となり、Session Replayのみを利用することはできません。
その他、Session Replay の設定方法や活用方法などにつきまして、弊社の担当営業/SEにご連絡いただくか、IIMサポートページの機能別 > Session Replay 設定方法という資料でもご確認いただけます!
サポートページの閲覧にはユーザーIDとパスワードが必要です。ご不明な方は担当営業までお問合せください。
※ユーザーサポートページはIIMのユーザー様限定公開のページとなります。
関連リンク:
Dynatrace | Real User Monitoring
Dynatrace | Enable Session Replay for web applications
#28 Dashboardの用途と作成方法 については、以上となります。
お読みいただきありがとうございました!
※記事執筆時 Dynatrace SaaS Version:1.263