DynatraceTips

#18 OneAgentインストール手順~Linux編~

作成者: 松本(IIMサポートチーム)|Jan 8, 2023 10:00:00 PM

皆さまこんにちは、IIMサポートチームです。 

このブログではDynatraceのTips等、
気軽に読めて皆さまのお役に立てるようなコンテンツを配信していきます。 

 

今回のテーマはOneAgentインストール手順~Linux編~です。


*文中、斜体になっている単語はDynatrace画面上/ドキュメント内で使用される用語となります
 例)ServiceHost など

*青色の色掛部分は操作対象のボタンを表しています

 

 

Linux版OneAgent インストールの流れ

インストールの流れは以下のようなイメージです。

 

1.Dynatrace Environment にログイン@Dynatrace Environment

2.インストール関連コマンドを入手@Dynatrace Environment

3.インストーラーをダウンロード@インストール対象サーバー

4.インストールを実行@インストール対象サーバー

5.モニタリング対象のプロセスを再起動@インストール対象サーバー

6.モニタリングができていることを確認@Dynatrace Environment

 

では上記の流れを解説していきます。

 

 

1.Dynatrace Environment にログイン@Dynatrace Environment

OneAgent インストールをするために、まずインストーラーをインストール対象のEnvironment からダウンロードする必要があります。
まずブラウザでDynatraceにログインしてください。
ポイント:ログインするアカウントに「Download/install OneAgent 」の権限が付与されている必要があります。

 

2.インストール関連コマンドを入手@DynatraceEnvironment

次にインストール時に使用する関連コマンドを入手します。

コマンド入手までの手順

 

1.[Manage] -> [Deploy Dynatrace]をクリックします。

 

2.[Start installation]をクリックします。


 

3.インストール対象をクリックします。

※今回はLinux編なので、[Linux]をクリックします。

 

4.[Create token]をクリックします。


Tokenを作成すると画面の一部が変更され、以下のような画面に変わります。
1~3の全てのコマンドを、テキストエディタなどにコピー&ペーストし、保存します。
[Copy]をクリックすることで、対象のコマンドをコピーできます。)

 

もし、Host groupHost 名の変更・Network ZoneTag などを設定したいという場合は、「3. Set customized options (optional)」を展開してそれぞれの値をセットすると、「4. Run the installer with root rights」のコマンドが、設定値を含めたものに変わります。
※オプションなので必須設定ではありません。
 Host group については#21 Host Groupの設定手順をご参照ください。

 

3.インストーラーをダウンロード@インストール対象サーバ

保存したコマンドをインストール対象サーバー上で実行します。
root権限で実行してください。
(sudo をコマンド前に付与した状態での実行でもインストール可能です。)

以下「1. Download the installer using this command on the target host.」でコピーできるコマンドがインストーラーダウンロードのコマンドです。
Environment ID については#01 DynatraceのEnvironment とはの記事を参照していただければと思います。

 

コマンド例:

wget  -O Dynatrace-OneAgent-Linux-1.253.245.sh "https://<Environment ID>.live.dynatrace.com/api/v1/deployment/installer/agent/unix/default/latest?arch=x86&flavor=default" --header="Authorization: Api-Token <発行されたToken>"

 

「2.Verify signature:」でコピーできるコマンドは、インストーラーを正しくダウンロードできたかを確認するためのコマンドです。

コマンド例:

wget https://ca.dynatrace.com/dt-root.cert.pem ; ( echo 'Content-Type: multipart/signed; protocol="application/x-pkcs7-signature"; micalg="sha-256"; boundary="--SIGNED-INSTALLER"'; echo ; echo ; echo '----SIGNED-INSTALLER' ; cat Dynatrace-OneAgent-Linux-1.253.245.sh ) | openssl cms -verify -CAfile dt-root.cert.pem > /dev/null

 

4.インストールを実行@インストール対象サーバー

以下「4.Run the installer with root rights.」のコマンドでインストーラーを実行します。

 

コマンド例:

/bin/sh Dynatrace-OneAgent-Linux-1.253.245.sh --set-infra-only=false --set-app-log-content-access=true

 

5.モニタリング対象のプロセスを再起動@インストール対象サーバー

コマンド実行がすべて完了したら、モニタリング対象のプロセスを再起動します。
再起動の対象となるものは、Javaなどのシステムのアプリケーションを稼働させている、コードレベルまで監視したいプロセスです。

 

6.モニタリングできていることを確認@Dynatrace Environment

Dynatrace Environment からモニタリングができていることを確認します。

 

[Manage]->[Deployment status]をクリックします。

 

[Show new OneAgent depluyments (last 3 days)]のトグルがONになっていると、過去3日間にOneAgent をインストールしたHost が表示される状態です。
その状態でインストールしたサーバーを探してください。

 

以下のように黄色くマークされているHost は、モニタリングができていないProcess があることを示しています。
対象のProcess を確認し、モニタリングする必要があればProcess を再起動します。

 

Host 名をクリックするとリソース情報の詳細を確認できるようになっています。

 

Linuxのインストールは以上で完了です。

 

関連リンク:  

Install OneAgent on Linux | Dynatrace Docs

 

 

「#18 OneAgentインストール手順~Linux編~」については、以上となります。 
お読みいただきありがとうございました! 

 

※2023/02/28更新 テナントという名称がEnvironment に変わりました