こんにちは、ES/1 Shelty担当の山田です。
今回はV2.9.0で更に強化される統合ダッシュボードの機能についていくつかご紹介します。
V2.9.0から統合ダッシュボード内で基準値を設定できるようになりました。
ダッシュボードの編集画面で「グラフ装飾」の部分を開くと「異常値」と「警告値」の2つの基準値を設定することができます。
すぐに担当者に連絡をする必要があるような厳密な基準値は既存の閾値機能と共に「異常値」に登録し、緊急ではなくとも注意したいような基準を「警告値」で登録しておくなど、使いやすいように設定していただくことが可能です。
また、上のような時系列グラフだけでなくシングルメトリックにおいても基準値が設定できます。
シングルメトリックでは基準値線ではなく、ダッシュレットの色で違反状況を可視化します。
基準値を設定することで一目で基準値違反状況が分かり、毎日確認するダッシュボードの視認性を上げることが可能です。
その他にもいくつかアップデートが加わりました。
設定した閾値を違反した件数を集計して、ダッシュボードに表示できるようになりました。
一つ注意点として、こちらの閾値違反というのは先に紹介した基準値を元にした数字ではなく、既存の閾値機能にある「閾値設定」で決めた値に対する違反件数となります。
こちらの機能は、グラフ右上の三点リーダーから利用できます。
気になるデータがある際に、すぐに実際の値を確認したい時に便利な機能です。
グラフのピンチアウト時には、ピンチアウトした範囲でデータを表示します。
報告書の作成などでファイルとしてほしい時や、表をコピーしたい時には従来のCSVダウンロードが便利です。
グラフタイトルの自動作成時に変数を使用するようになりました。
見づらいかもしれませんが、下の図では{$変数名}が左上のタイトルに使われています。
グラフのインスタンスやフィールド情報を変数として表示し、ダッシュボード上では四角に囲まれた部分のように、具体的な名前で表示します。
例:
①CPU使用率(%) /dev154orar eコマースDB1 IIMオンライン
②メモリ使用率(%)/dev154orar eコマースDB2 IIMオンライン というグラフがあれば両方とも
{$field}/{$host_name} {$server_group_id} {$system_id} と置き換えられます。
この機能はダッシュボードをコピーした時などに便利で、インスタンスやフィールドを選び直しても、タイトル名を編集することなく自動で選んだインスタンスが表示されるので、ダッシュボードの作成がさらに楽になります。
V2.9.0でパワーアップした統合ダッシュボードのご紹介は以上になります。
今回は、機能面だけでなく視認性の向上やダッシュボード作成の手間を減らすようなUIの改善が入りました。
機能に限らずUIについても改善してほしい箇所がございましたら、ぜひ弊社のSEにご相談ください。