こんにちは。ES/1 Shelty担当の山田です。
V2.7.0から、以前はできなかったBrokerとリモートAgentの同居が可能になりました。
このアップデートによって、1台のデータ収集用ホストを用意すれば、インフラからネットワークなど多くの情報を収集できるようになります。
後述の通り、SheltyManagerにそれらを導入することも可能です。
Brokerは、VMwareやAWSのインフラ情報を取得するために必要なモジュールです。
導入時に、データ収集先の情報を渡すことで、インフラ構成や個々のインスタンスの詳細情報まで取得することができます。
リモートAgentは、取得したいデータ収集先のホストに直接Agentを導入する「ローカルAgent」と異なり、データ収集先とは違うホストにAgentを導入します。
ネットワーク機器といったAgentを導入することのできないものの情報を取得することや、Webアプリケーションの外形監視などを可能にします。
今までは同じホストにBrokerとリモートAgentを導入することはできなかったのですが、V2.7からはこれらの同居が可能となります。
ローカルAgentとBrokerの同居は今まで通りできないため、モジュールの同居可否については下の表のようになります。
(V2.8.0にて一部変更予定の箇所もあります。)
ローカルAgent | リモートAgent | Broker | 可否 |
○ | ○ | ○ | × |
○ | ○ | × |
△ ※ |
○ | × | ○ | × |
○ | × | × | 〇 |
× | ○ | ○ | ×→〇(V2.7) |
× | ○ | × | 〇 |
× | × | ○ | 〇 |
× | × | × | 〇 |
※V2.7.0 においては可能だが、V2.8.0にて不可になる予定の組み合わせ
ただ、ローカルAgentは業務用サーバーにインストールする想定で、BrokerやリモートAgentをインストールするのはデータ収集用のサーバー、またはShelty Managerという想定になっています。
そのため、同居不可な組み合わせも、実際の性能監視フェイズでは基本的にネックになることはありません。
BrokerとリモートAgentの導入先としてSheltyManagerを利用すれば、新たにホストを用意する必要はありません。
その場合、SheltyManager本体にローカルAgentを導入することはできませんが、自身の性能情報はAgentの導入をせずとも計測しているため、必要な時には確認することができます。
ただ、一つ注意して頂きたいのは、大量のリモートAgentを導入するとShelty Managerの稼働に悪影響を及ぼすかもしれないことです。
特にManager用のホストのスペックを最小要件であるCPU8コア、メモリ32GBとしている際は、Brokerに加えてリモートAgentの数は5台以下に留めてください。
ネットワーク機器の大量監視などをしたい際には、こちらの方法をおすすめします。
4コア16GBほどのスペックであっても、データ収集専用ホストとしていただければ100台程度のリモートAgentを導入できます。
上記台数以上のリモートAgentの導入をご希望の際には、ホストのスペックについて弊社のSEにご相談ください。
BrokerとリモートAgentを組み合わせることで、基盤の情報からアプリケーションの外形監視まで、広い範囲で性能監視をすることができます。
導入の際には弊社のSEがご協力いたします。
ご興味がある方は、ぜひ担当SEへご連絡ください。