こんにちは、ES/1 Shelty担当の瀬成です。
今回はAmazon Linux 2で構築されたShelty ManagerをAmazon Linux 2023へ移行する方法をお知らせします。
Shelty Managerサーバーを移行する必要があります
突然ですが、Amazon Linux 2のサポート期限が2025年6月30日で終了します。
ES/1 SheltyではAWSをお使いのお客様に対してAMI(Amazon Machine Image)を用いてShelty Managerを提供していましたが、V2.5.0より前に提供したES/1 SheltyではOSにAmazon Linux 2を使用しています。
サポート終了前に、Shelty ManagerのOSを新しくする必要がありますが、その際に便利なデータ移行機能についてご紹介します。
少ない手数でデータを移行
データ移行は大まかに以下のような手順で行います。
①移行先となるShelty Managerを構築する。
まず移行先となるShelty Managerを用意します。
Shelty Managerは当社からAmazon Linux 2023で作成されたAMIを提供します。
②データ移行機能を用いて、移行に使用するデータを抽出する
簡単なコマンドを2, 3本実行して、移行に使用するデータを抽出します。
この中には今までに計測した性能データや設定情報が含まれています。
③抽出した移行データを、移行先となるShelty Managerへ転送する
②で得られた移行データを、移行先のShelty Managerへ転送します。
環境によりますが、移行データのサイズがかなり大きくなることがあります。
④移行データを展開する
②と同様に簡単なコマンドを2, 3本実行して、移行データを展開します。
⑤IPアドレスを変更する
最後にAgentが移行元のShelty ManagerのIPアドレスへ向かってデータを投げているので、以下のどちらかの作業を行い向き先を変更します。
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移行先のShelty ManagerのIPアドレスを、移行元のShelty ManagerのIPアドレスに変更する
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NCの再インストールを行い、Agent側の設定を更新する
注意点
本機能を利用する場合には、以下の点にご注意ください
■移行機能はES/1 SheltyのバージョンがV2.4.0以上でご利用いただけます。
■「移行元のShelty Manager」と「移行先のShelty Manager」でバージョンを合わせる必要があります。
■一部、引き継がれないデータが存在します。
- VMware, MIBなどデータ収集用にShelty Managerに入れたAgent
- SSHの許可設定などのOS周りの設定 など
サポート期限を迎えたOSを利用し続けることは、様々なリスクを伴います。
ぜひ、移行をご検討ください。