2024.07.09

#26 Amazon Linux 2のサポート終了に伴うShelty Managerの移行

 

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    こんにちは、ES/1 Shelty担当の瀬成です。
    今回はAmazon Linux 2で構築されたShelty ManagerをAmazon Linux 2023へ移行する方法をお知らせします。

     

     

    Shelty Managerサーバーを移行する必要があります

    突然ですが、Amazon Linux 2のサポート期限が2025年6月30日で終了します。
     
    ES/1 SheltyではAWSをお使いのお客様に対してAMI(Amazon Machine Image)を用いてShelty Managerを提供していましたが、V2.5.0より前に提供したES/1 SheltyではOSにAmazon Linux 2を使用しています。
     
    サポート終了前に、Shelty ManagerのOSを新しくする必要がありますが、その際に便利なデータ移行機能についてご紹介します。

     

     

    少ない手数でデータを移行

    データ移行は大まかに以下のような手順で行います。
     
    ①移行先となるShelty Managerを構築する。
     まず移行先となるShelty Managerを用意します。
     Shelty Managerは当社からAmazon Linux 2023で作成されたAMIを提供します。
     
    ②データ移行機能を用いて、移行に使用するデータを抽出する
     簡単なコマンドを2, 3本実行して、移行に使用するデータを抽出します。
     この中には今までに計測した性能データや設定情報が含まれています。
     
    ③抽出した移行データを、移行先となるShelty Managerへ転送する
     ②で得られた移行データを、移行先のShelty Managerへ転送します。
     環境によりますが、移行データのサイズがかなり大きくなることがあります。
     
    ④移行データを展開する
     ②と同様に簡単なコマンドを2, 3本実行して、移行データを展開します。
     
    IPアドレスを変更する
     最後にAgentが移行元のShelty ManagerのIPアドレスへ向かってデータを投げているので、以下のどちらかの作業を行い向き先を変更します。
      • 移行先のShelty ManagerのIPアドレスを、移行元のShelty ManagerのIPアドレスに変更する
      • NCの再インストールを行い、Agent側の設定を更新する
     

     

    スクリーンショット_データ移行の流れ
    スクリーンショット_データ移行の流れ

    データ移行の流れ

     

     

    注意点

    本機能を利用する場合には、以下の点にご注意ください
     
    ■移行機能はES/1 SheltyのバージョンがV2.4.0以上でご利用いただけます。

    ■「移行元のShelty Manager」と「移行先のShelty Manager」でバージョンを合わせる必要があります。

    ■一部、引き継がれないデータが存在します。
    • VMware, MIBなどデータ収集用にShelty Managerに入れたAgent
    • SSHの許可設定などのOS周りの設定 など

    サポート期限を迎えたOSを利用し続けることは、様々なリスクを伴います。
    ぜひ、移行をご検討ください。

     

     
     

     

     


     

     

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    執筆者

    K.S. 

    営業技術本部 技術統括部 顧客サポート部 

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