こんにちは。ES/1 Shelty担当の山田です。
今回はV2.6.0でリリースされるデータエクスプローラーについてご紹介します。
下の動画で使い方を紹介しています。
データエクスプローラーはV2.6.0で追加された新機能です。
データエクスプローラーでは、一つの画面でシステム内のアプリケーション情報、リソース情報、ネットワーク情報といった幅広いデータを同時に確認できます。
また、設定を必要とせずに様々なグラフを表示できることも特徴の一つです。
例えば、デフォルトで表示されるグラフセットの「基本性能情報」はメトリクスを厳選して表示します。
これを確認することで、経験豊富な運用管理者の視点で稼働状況の大局をすぐに把握できます。
データエクスプローラーはエンタープライズ画面のメニュー一覧で「データエクスプローラー」を押下するとご利用いただけます。
また、統合ダッシュボードや閾値超過イベント一覧からの遷移も可能です。(遷移方法については記事の後半で詳しく紹介します)
データエクスプローラーには、システムや論理サーバー単位での異常を発見した際に、その根本的な原因を突き止めるためのドリルダウン機能があります。
同じ画面上ですぐに新しいグラフを追加表示できるので、素早い原因特定に役立ちます。
例えば、応答時間が増加している時間帯を発見した場合、原因を切り分けるために論理サーバーの状態を確認します。(論理サーバーとは、ES/1 Shelty上でサーバーを役割ごとにグルーピングした単位を指します。)
すると、CPU使用率は問題なさそうですがメモリ使用率の増加している論理サーバーが見つかりました。
このような時に、見たい論理サーバーのグラフをすぐに作成できるのがドリルダウン機能です。
画像の赤丸部分をクリックして、動きのあった論理サーバーを選択します。すると選択した論理サーバーの稼働状況を示すグラフが表示されます。動きの多いサーバーを選択し、再びドリルダウンします。
特定のサーバーを選択すると、サーバーのリソース使用状況が表示されます。
ここでページインが急増していることが確認できました。
稼働しているアプリケーションのJava性能情報について見ていきます。
Javaデータが一時的に取得されていない時間帯があることから、この時間帯にアプリケーションが再起動されていたようです。
このようにドリルダウンしていくことで素早く障害の原因特定ができます。
デフォルトのグラフセットである「基本性能情報」以外のグラフを表示したい時は「+」ボタンか「コンポーネント追加」ボタンを押下してください。
下記の通りグラフを追加できます。
・コンポーネント追加:表示しているデータに関連する項目を追加します。
・+ボタン:対象データを切り替えて、新しいグラフを追加します。
こちらで表示したグラフのデータは三点リーダーをクリックすると、CSV形式でダウンロードすることができます。
データエクスプローラーは「統合ダッシュボード」画面や「閾値超過イベント一覧」画面から遷移することもできます。
統合ダッシュボードなどでグラフ右上の三点リーダーから「データエクスプローラーを開く」を選択すると、データエクスプローラー画面に遷移します。
統合ダッシュボードなどから遷移すると、データエクスプローラー画面の左上に遷移元である情報が表示されます。
また、その情報に関する「基本性能情報」が表示されるので、気になった項目について、新たにグラフ作成することなく関連する情報を確認できます。
このようにデータエクスプローラーでは、高レベルな分析を簡単に行うことができます。
ぜひデータエクスプローラーをご利用いただき、本機能のご感想やご要望などお聞かせいただければ幸いです。