こんにちは。ES/1 Shelty担当の古澤です。
ES/1 Sheltyは、他社製品との連携により新たな価値をご提供する取り組みをしております。
今回は統合運用管理ソフトウェア Hinemosとの連携についてご紹介いたします。
この記事は下記のような方におすすめです。
2023年4月、Hinemos Solution Seminer 2023にて、上記のテーマでNTT先端技術株式会社 澤井 健 様との合同セミナーを実施いたしました(Hinemos記事)。
今回は、このセミナーの内容をコンパクトにまとめてお届けします。
本文中の画像が小さくなってしまい大変恐縮ですが、上記リンクではセミナー全体の内容を大きな画像とともにご確認いただけますので、併せてご覧ください。
その背景にあるのはクラウド化の推進によるITを取り巻く環境の変化です。
プラットフォームが複雑化することによって、アプリケーションとプラットフォームを一元管理する重要性が増しました。
そのため、フロントエンドからアプローチするAPMとこれまでHinemosで行っていたプラットフォームからのアプローチの両方が必要となりました。
海外においては、APM製品は高機能、高コストですが、エンジニアが頻繁に利用するため採算が取れます。
一方、日本においては、運用オペレータが容易に理解できるAPMが求められています。
手頃な価格でありながらも必要な機能を十分に備えていることも重要です。
数あるAPM製品の中でも、日本市場にベストマッチする唯一の国産APM製品がES/1 Sheltyであったため、今回連携いただくことになりました。
収集したデータを活用することで、クレームが来る前に性能劣化を検知してプロアクティブな改善ができたり、急激なアクセス増加や利用者の減少を検知することでビジネスに貢献できたり、大きな効果を提供できます。
以下に、Hinemos&ES/1 Shelty連携ソリューションによる具体的な運用改善をご紹介します。
上記は障害発生時の一般的なフローです。
障害検知→通知→切り分け調査→対処方法策定→対処と、それぞれのステップでたくさんのタスクがあります。
IIMでは、障害検知~通知まではツールやノウハウのご提供により自動化を支援して参りましたが、それ以降のステップについては関係者間でのコミュニケーションがうまくいかないなどといった課題が多く提案が難しかった、という背景があります。
今回のHinemos&ES/1 Shelty連携ソリューションでは、これまでIIMからは提案が難しかった切り分け調査、対処方法策定、対処の部分も自動化し、運用をもっと楽にします!
切り分け以降のステップがなぜ難しいのでしょうか?
それは、分析にはスキルが必要で、習得にも時間がかかるからです。
その他にも、作業のための申請が必要でワークフローが停滞することにより余計なタイムロスが発生するなど、課題は多いです。
調査業務にも難しさがあります。
インシデント発生から部門間での認識合わせ、ログ取得、分析、データ取得……原因がわからなければ何度も同じサイクルを回す必要があります。
そのたびに認識合わせが発生することもあり、伝わらない、わからない、の嵐になってしまうこともよくあります。
障害発生時にやるべきことには定石のフローがあります。
この定石のフローをパッケージングすることにより、障害発生時の対応の約75%を自動化します。
運用担当者は、枕元にスマホを置いて眠り、障害発生時にはコールで起こされてしまうという経験もよくあると思います。
状況がわからないため、深夜であってもすぐに対応を開始し、ログが消えてしまう前にすぐに保存、確認し、関係部署にも連絡し……と、昼夜を問わず調査とコミュニケーションの両方に奔走することになってしまいます。
Hinemos × ES/1 Sheltyの連携によって、運用担当者が夜間のコールで起こされることのない平和な世界を作り出したいと考えています。
緑色の部分(ES/1 Shelty)でサービス提供の悪化を検知し、その後の定型の作業を青色の部分(Hinemos)で自動実行します。
これにより、問題の切り分け&調査用データの取得など一次対応に作業者の手を煩わせることがなくなります。
2023年12月1日(金)に開催されるIIMユーザ総会『COMPUS2023』にてミニセミナーを実施予定です。
お時間のある方はぜひお立ち寄りください。
Hinemos × ES/1 Shelty連携によるアプリケーションやインフラの障害対応省力化について、気になった方はぜひお問い合わせください。