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皆さまこんにちは。
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例)Service、Host など
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今回は Dynatrace Perform 2025 ④ がテーマです。
2025年2月3日から2月5日までの3日間、ラスベガスでDynatrace最大のカンファレンス「Perform 2025」が開催されました。
現地参加登録者数2,000人以上、リモート参加登録者数25,000人以上の大変大きなイベントで、Dynatraceの最新情報の紹介からユーザー事例発表、Dynatrace社のエンジニアとハンズオンを行えるExpoなど、盛りだくさんの内容でした。
Dynatrace Perform 2025の参加レポートを4回にわたってお届けします!
※定期更新とは異なるスケジュールで公開しています
1.全体の振り返りとプラットフォームとしての機能拡張について
3.ユナイテッド航空事例:Dynatraceがもらたしたオブザーバビリティ変革について
4.営業参加レポート
今回は第4弾として「営業参加レポート」をお届けいたします。
1.Perform 2025 オープニング
長らく営業という立場でDynatraceの販売やサポートに携わってまいりましたが、今回初めてPerform 2025に参加させていただきましたので、その様子と注目ポイントをお伝えさせていただきます。
今回私はロサンゼルス空港経由で現地入りし、会場となるホテルのARIA Resort & Casinoへ向かいました。
ARIA Resort & Casinoはラスベガスの中でもストリップという主要エリアに位置したホテルであり、その立地からもDynatraceの勢いを感じられました。
こちらのホテルはかなり大きく、ホテルのエントランスから会場に到着するまでにもかなり時間を要しました。
イベント2日目からの本番にむけて、1日目は日中に弊社などのパートナー企業を対象としたプログラム、夕方からDynatraceを導入している企業様を含めたウェルカムパーティーが開催されました。
2日目は最も大きな会場でExpoが開催され、Dynatraceの経営陣や各部門のリーダーの面々がビジョンや今後の方向性についてスピーチを行いました。
これらの模様は、映画で使われるような機材でグローバルに生配信されました。


Expoの様子①


Expoの様子②
Dynatraceのビジョンの分かりやすい例としては、“ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズ(VCARB)”との協業です。
ミリ秒単位の差が勝敗を左右するモータースポーツにおいて、コンテキスト化されたリアルタイムのデータはレースを「反応型」から「予測型」へと変えます。
これにより、チームに競争力を与え、表彰台での成功とマシンの故障という対照的な結果を生み出すことになります。
AIを活用したDynatraceのオブザーバビリティ(可観測性)および分析プラットフォームは、F1チームの運営に必要な膨大な相関データポイントの観測、監視、分析方法を変革し、複雑なパフォーマンス課題に対し、より正確かつ信頼性の高い対応を可能にします。
DynatraceはAPMベンダーとしてスタートし、現在はオブザーバビリティプラットフォームへ変貌、更なるデータの集積及びAIを活用したアウトプットを提供する方向性に向かっていると感じておりましたが、そのような姿勢がよく分かるプロモーションでした。
実際に現地にはF1マシンと体験型ツールが並び、会場の多くの人々の目を引いておりました。


会場内に展示されたF1マシン
2.Perform 2025 クローズ
最後のクロージングイベントでは、経営陣からの感謝の言葉とともに、Dynatraceを利用した先進的な取り組みや改善事例に対して優秀賞が授与されました。
会期中はExpo/ユーザーセッション/イノベーションステージ等に分かれ、様々なテーマの講演が開催されておりましたので、私のようなベンダーの営業や技術者、実際に現場でシステム運用されているエンドユーザー様など幅広い方々に参考となる内容でした。
過去の記事もぜひご参照ください。
・Dynatrace Perform 2025①「全体の振り返りとプラットフォームとしての機能拡張について」
・Dynatrace Perform 2025②「AIを活用した分析とAIオブザーバビリティについて」
・Dynatrace Perform 2025③「ユナイテッド航空事例:Dynatraceがもらたしたオブザーバビリティ変革について」
注目ポイント
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イベント全体を通してDynatraceの方向性がよく分かる内容となっておりましたが、そのキーワードは「Grail(データ収集基盤)」「AI」「セキュリティ」の3つです。
まず「Grail」は、Dynatraceが収集するデータ(メトリクスやログ、トレース)を集める基盤ですが、非常に速いスピードで進化しております。 -
特に分析機能はどんどん拡張されており、既にDQLといった専用言語を用いることでユーザーの任意による分析が可能ですが、Davis CoPilotによるチャット機能がGAされたことで迅速に回答に辿り着ける機能がリリースされるなど、更に開発を推し進めているようでした。
次に「AI」については世界中で開発が進んでおりますが、前述のDavis CoPilot をはじめ、Dynatraceでも大規模言語モデル(LLM)の解析とガバナンス支援機能を提供するなどの機能が拡張されました。
最後に「セキュリティ」ですが、こちらも既存の脆弱性の検出機能に加え、CSPM(クラウドセキュリティ態勢管理)もリリースされました。 -
これまで専用製品でカバーされるような領域でしたが、このようなセキュリティ機能もDynatraceでワンストップに提供できるようする方針の1歩目のように見受けられました。
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全体的な総括としては、Dynatraceは運用担当者や開発担当者、経営陣、加えてセキュリティ担当者などより多くの方々に利用してもらうよう、プラットフォームの拡大(≒大胆な機能拡張)に向かっていると感じました。
海外のようなスピードでは進みづらいとは思いますが、弊社も日本のお客様のIT現場の変革を支援するため、今後も最新情報を発信してまいりますので、ご興味のある方はぜひお声がけいただけますと幸いです。
本記事では「営業参加レポート」のトピックをご紹介しました。
#65 Dynatrace perform 2025 ④ については、以上となります。
今回でDynatrace Perform 2025の参加レポートは最後となります。
お読みいただきありがとうございました!
※次回更新は2025年5月5日(月)です。
コメント一覧

執筆者
K.S.
営業技術本部 営業第二統括部 担当課長
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