皆さまこんにちは、IIMサポートチームです。
このブログではDynatraceのTips等、
気軽に読めて皆さまのお役に立てるようなコンテンツを配信してます。
DynatraceのAgent (OneAgent )をアップデートする際の注意点について複数回にわたってご紹介します。
今回はDynatrace上で選択できるOneAgent のアップデート方法についてご紹介します。
*文中、斜体になっている単語はDynatrace画面上/ドキュメント内で使用される用語となります
例)Service、Host など
*青色の色掛部分は操作対象のボタンを表しています
OneAgent は9カ月経過した次のバージョンまでがサポート期間となります。
詳細は以下のDynatrace ホームページを参照してください。
How long are versions supported following rollout?
上記の通りOneAgent のサポート期限は9ヵ月となります。
ただし日本企業においてはDynatraceにかかわらず、一度インストールしたアプリケーションはシステムが退役するまでバージョンを固定して使用する事がよくあると思います。
そのためOneAgent をどのように管理していけばよいか悩ましい部分です。
もしアプリケーションをアップデートする場合、日本企業では以下の手順が一般的かと思います。
1.検証環境でアップデートを実施
2.数週間運用して業務に影響がないことを確認
3.本番環境でアップデートを実施
4.本番環境で問題ないことを確認
このような手順で実施する場合は業務状況等により、任意のタイミングで実施することになると思います。
OneAgent の場合はどのように実施していくか、以下にOneAgent のアップデート方法を選択する方法についてご案内します。
OneAgent のアップデートについては大きく2つの観点があります。
一度にアップデートを実施する範囲によって実施する箇所が異なります。
[Settings] > [Update] > [OneAgent updates] からOS単位でアップデート対象のOneAgent バージョンを選択します。
省力化したい場合や、環境全体でOneAgent のバージョンを統一したい場合はここでOS単位での一括アップデートを行います。
アップデート対象Hosts 画面の[三点リーダー] > [Settings] > [OneAgent Updates]にて実施します。
選択したHost 毎にアップデートするため、Host 毎にバージョン指定が可能です。
設定の優先順位は 「全体設定」 < 「個別設定」です。
例えば、「全体設定」の設定を「自動アップデート」にしていても、「個別設定」の設定が「アップデートしない」としている場合、そのHost は自動アップデートされません。
弊社のお客様には、全体の設定を「アップデートしない」に設定し、Host 毎にアップデートの設定をされているケースも多いです。
次にOneAgent のアップデート方法(タイミング)について確認しましょう。
OneAgent のアップデート方法は一般的に以下の方法が考えられます。
自動アップデート機能:最新バージョンがリリースされたタイミングで即時アップデート
自動アップデート機能:メンテナンス期間*に登録してアップデート
*メンテナンス期間については#43 メンテナンス時にProblemの発生を抑止する方法をご参照ください。
手動アップデート:Environment から任意のバージョンを選択してアップデート
アップデートしない
OneAgent のアップデートタイミングは、上記で記載した画面より指定可能です。
以下のように、[Update mode]でアップデートのタイミングを指定します。
日本企業ではアップデートしない(バージョン固定)を選択する事が多いですが、OneAgent のサポート期限の9か月を過ぎるとDynatraceのサポートが受けられなくなる恐れがあり、サポートを受けるためには定期的にバージョンアップする必要があります。
そのため基本的にはバージョンを固定し、任意のタイミングで手動アップデートを実施することになると思います。
実はこの方法(手動アップデート)で実施する場合、考慮点があります。
次回は手動アップデートを行う際、日本企業ならではの考慮点、落とし穴についてご説明します。
#61 日本企業におけるOneAgent のアップデート方法 その1については、以上となります。
お読みいただきありがとうございました!
※記事執筆時 Dynatrace SaaS Version:1.273.109