2024.12.02

#60 リクエストを分析する-Multidimensional analysis-

目次

開く

     

    皆さまこんにちは、IIMサポートチームです。  
     
    このブログではDynatraceのTips等、
    気軽に読めて皆さまのお役に立てるようなコンテンツを配信してます。
     
    *文中、斜体になっている単語はDynatrace画面上/ドキュメント内で使用される用語となります
     例)ServiceHost など
    *青色の色掛部分は操作対象のボタンを表しています
     
    今回は リクエストを分析する-Multidimensional analysis- がテーマです。
     
    #44 Multidimensional analysis(MDA)とData explorerの違いとは?Data explorerとの違いをご紹介しました。
    今回はMultidimensional analysis についてもう少し詳しく記載していきます!

     

     

    Multidimensional analysis の概要

    #44でご説明いたしました通り、MDA(日本語:多次元分析) 使用できるリクエスト情報やトレース情報は、Dynatraceが監視対象から収集した生データを指します。
    生データを対象にしているため、Metric データを対象にしているData explorer よりも柔軟にフィルタリングや分割をすることが可能です。
    まずはMDA 画面の基本構成をご説明します。
     
    画面左のメニューバー[Multidimensional analysis]をクリックすると以下の画面に遷移します。

     

     

    Dynatracetips#60_1
    Dynatracetips#60_1

    #60-Multidimensional analysis画面の構成①

     

     

    [Create analysis view]からご自身の目的に応じてMetric やフィルター条件を入れてビューを作成することができます。
    デフォルトで以下3つのビューが用意されているため、まずは以下のいずれかを元にカスタマイズすると分かりやすいかもしれません。
    1.Top web requests(件数の多いWebリクエスト)
    2.Top database statements(データベースステートメント)
    3.Exception analysis( 例外分析)
     
    [Create analysis view]をクリックすると以下の画面に遷移します。
    ※上記3つのビューを選択すると、それぞれに適した条件が指定された画面に遷移します。

     

     

    Dynatracetips#60_2
    Dynatracetips#60_2

    #60-Multidimensional analysis画面の構成②

     

     

    Metric Metric を選択
    Aggregation:集計単位
    Split modeService で分割するか
    Split by dimension:分割条件
    Filter requests:フィルター条件
    Save view:ビューの保存(指定したMetric やフィルター条件を保存可能)
     
    目的に合わせて①~⑤に条件を入力します。
    作成したビューは名前を付けて保存することができ、保存されたビューは1つ前の画面下部に表示されます。
     
    ここからは、デフォルトで用意されている3つのビューの条件をご紹介します。

     

     

    1.件数の多いWebリクエスト

     

     

    Dynatracetips#60_3
    Dynatracetips#60_3

    #60-件数の多いWebリクエスト

     

     

    条件は以下の通りです。
    Metric:リクエスト数
    Aggregation:カウント 
    Split modeService で分割
    Split by dimension:リクエスト名
    ⑤フィルター条件:Service typeWeb serviceWeb request service のリクエストのみ
     
    Web serviceWeb request service を対象に分析を行う際に有用なビューです。

     

     

    2.データベースステートメント

     

     

    Dynatracetips#60_4
    Dynatracetips#60_4

    #60-データベースステートメント

     
     
    条件は以下の通りです。
    Metric:リクエスト数
    Aggregation:カウント 
    Split modeService で分割
    Split by dimension:リクエスト名
    ⑤フィルター条件:Service typeDatabase のリクエストのみ
     
    Database へのリクエストを対象に分析を行う際に有用なビューです。

     

     

    3.例外分析

    Dynatracetips#60_5
    Dynatracetips#60_5

    #60-例外分析

     

     

    条件は以下の通りです。
    Metric:例外数
    Aggregation:サマリー
    Split mode:合計
    Split by dimension:例外クラス
    ⑤フィルター条件:例外が発生しているリクエストのみ
     
    例外の分析に有用なビューです。
     
     
    デフォルトで用意されている3つのビューを元にフィルター条件や分割条件を追加することで、目的に合わせたビューを作成することができます!
    実際に条件を追加してオリジナルのビューを作成する記事を鋭意作成中ですので、次回以降にもご期待ください!
     
    関連リンク:  
    Multidimensional analysis - Dynatrace Docs
     
    #60 リクエストを分析する-Multidimensional analysis- については、以上となります。 
    お読みいただきありがとうございました! 

     
    ※記事執筆時 Dynatrace SaaS Version:1.303
     

     

     

     

     

    コメント一覧

    執筆者

    E.S. 

    営業技術本部 技術サービス統括部 テクニカルアカウントソリューション部 

    関連記事