DynatraceのLog Monitoring 機能は、ログデータの取得・分析・アラート通知をすることができます。
2024年7月現在、Log Monitoring Classic とLog Management and Analytics by Grail の2つのバージョンがあります。
Log Monitoring ではDDU ライセンスを消費します。
本記事では2パターン共通のLog Monitoring の基礎編をご紹介します。*
*本記事で使用してる画像はLog Management and Analytics by Grail の画面です
Log Monitoring とは、Dynatrace上でログを監視することができる機能です。
Dynatraceで取得したシステムのリソース情報やService の情報、並びにtrace 情報とログを結びつけて分析することが出来ます。
問題発生時には、Dynatraceで分析した内容と関連したログを、同じくDynatraceの画面で確認することで調査時間を短縮することが出来ます。
Log Monitoring 設定をONにすることでOneAgent が監視対象サーバーのログデータの収集*を開始します。
*APIからログデータをDynatraceへ連携する方法もあります
実際にログデータが収集されると、Logs and events 画面でログデータの分析を行うことができます。
それではここから、DynatraceでLog Monitoring を使ったログ分析の手順を大きく2つに分けてご紹介します!*
*ご説明にはDynatrace社のデモアプリのログを使用します
1.クエリの実行
Logs and events 画面でFilter をかける条件を指定してクエリを実行するとログが表示されます。
キャプチャの例では分析対象として選択したログの中で、ステータスが"ERROR"のログのみが表示されています。
2.ログの詳細情報表示
参照したいログをクリックすると詳細情報を表示できます。
ログの中身と属性情報を確認できます。
[View trace]をクリックするとログに関連するtrace 画面へ遷移することができます。
このようにLog Monitoring では、Dynatraceで収集しているリソース情報やtrace トレース情報とログを結び付けて分析することができます。
通常ログを用いて調査を行う際には、調査対象時間での絞り込みや文字列の検索を行います。
こうした絞り込みを行うためには、まず各システムやサーバーにログインする必要があります。
一方、Dynatraceを使うと複数のシステムやサーバーのログを一つの画面で参照することができます。更にそれらのログに対して一括で時間の絞り込みや文字列検索が可能になるため、作業の効率化に繋がります!
本記事ではLog Monitoring の基礎について解説いたしました。
Log Management and Analytics by Grail では、さらに柔軟にログの分析をすることができます。
今後の記事でLog Monitoring を開始するための設定方法とLog Management and Analytics by Grail 活用方法をご紹介していきますのでお楽しみに!
Log Management and Analytics | Dynatrace Docs
Log Monitoring Classic | Dynatrace Docs
Dynatraceサポートページ:Log Management and Analytics powered by Grail|アイ・アイ・エム
Dynatraceサポートページ:Log Monitoring Classicの使用方法|アイ・アイ・エム
※ユーザーサポートページはIIMのユーザー様限定公開のページとなります。