DynatraceTips

#43 メンテナンス時にProblemの発生を抑止する方法

作成者: 城水(IIMサポートチーム)|Nov 26, 2023 10:00:00 PM

皆さまこんにちは、IIMサポートチームです。  

 

このブログではDynatraceのTips等、
気軽に読めて皆さまのお役に立てるようなコンテンツを配信してます。  

 

今回は  #43 メンテナンス時にProblemの発生を抑止する方法 をテーマとした内容です。

Dynatrace導入システムにて、定期メンテナンス時にProblem の発生を抑止したい時は、Maintenance window という機能を活用できます。

この機能は、指定期間のProblem 発生を抑えることを主な目的としています。
もしProblem をトリガーとしてインシデントを登録する仕組みで運用されていたとしても、Maintenance window を活用することで不要なProblem 検知・通知を抑えられます。

 

*文中、斜体になっている単語はDynatrace画面上/ドキュメント内で使用される用語となります
 例)ServiceHost など

*青色の色掛部分は操作対象のボタンを表しています

 

 

Maintenance window の利用シーン

Maintenance window の設定では、以下のようなケースに対応できます。

 

  • 日時指定による、不定期なメンテナンス

  • 日次・週次・月次で発生する定期的なメンテナンス

  • Dynatraceの設定変更時に、Problemを抑止したい時


期間の指定は、上記にあるように1度きりの設定と、定期的な設定を選べます。

Maintenance window の対象は、Entity typeや個別のEntityを対象にしたフィルタリングはもちろん、Management Zoneを使ってフィルタリングもできますので、環境に合わせた柔軟な設定をしていただけます。

 

設定状況の確認

Maintenance window を設定すると、対象Entityの画面内でその期間を確認できます。
以下の画像はMaintenance window が設定されているHostの画面です。
CPU usageのグラフ上部にグレーのバーがかかっており、クリックすると、Maintenance window の設定情報として、設定名・タイムフレーム・期間が表示されました。
これにより、どのアカウントで見ても、このHostは現在Maintenance window の対象であることがわかります。

 

 

 

 

設定先・設定項目

Maintenance window は以下の場所から設定できます。

[Manage] > [Setting] > [Maintenance windows] > [Monitoring, alerting and availability]

 

 

 

 

Maintenance window で設定する項目は以下です。

 

大項目 小項目 説明 必須
Properties Name 設定名
Description 説明  
Maintenance type 計画的か計画外かを選択
Problem detection and alerting アラートの生成を無効にするかどうかを定義
Disable synthetic monitor execution メンテナンス中Synthetic monitor監視を停止  
Schedule Recurrence

メンテナンス頻度を選択
→1度きり・日次・週次・月次

Start time 開始時間
End time 終了時間
Timezone タイムゾーンを選択
Asia/Tokyo (Japan Time)
Filter Entity type Maintenance windowの対象とするEntity typeを選択  
Entity 対象とするEntityを個別に指定  
Management zone フィルター対象のManagement Zoneを設定  

 

Problemを抑止したい時には、ぜひMaintenance window をご活用いただけますと幸いです。

 

関連リンク:  

#05 Entity、Entity IDとは

#11 Syntheticとは

#35 Entity typeについて

#37 Tagとは?

#38 Tagの設定方法 -Manually applied tags-

Maintenance windows | Dynatrace Docs

 

#43 メンテナンス時にProblemの発生を抑止する方法については、以上となります。 
お読みいただきありがとうございました! 

※記事執筆時 Dynatrace SaaS Version:1.277.108.20231009-092928