皆さまこんにちは、IIMサポートチームです。
このブログではDynatraceのTips等、
気軽に読めて皆さまのお役に立てるようなコンテンツを配信してます。
今回は Tagとは? をテーマとした内容です。
Tagは、監視対象のEntityを整理・分類するためにラベリング、またはマークするようなイメージで使える機能です。(Entityについては、#05 Entity、Entity IDとはをご参照ください。)
*文中、斜体になっている単語はDynatrace画面上/ドキュメント内で使用される用語となります
例)Service、Host など
*青色の色掛部分は操作対象のボタンを表しています
Dynatraceでモニタリングを始めると大量のEntityが検出され、それらが全て分析対象になります。
特にモニタリング中のシステムの規模が大きい場合や、マイクロサービスアーキテクチャで設計されたシステムの場合、それらを見分けるだけでも一苦労です。
そのようなときに大活躍する機能がTagです。
例えば、以下のHost画面では何もフィルター設定をしていないため、Hostの数が133と表示されています。
これでは、分析したいHostを見つける際に時間がかかってしまいます。
ここで、Tagを使って、表示する情報をフィルタリングします。次の画像の例では、フィルタリングすることで4台のHostにまで絞り込むことができました。
巨大な環境をモニタリングしていても、このようにして、簡単に対象を探し出すことができます。
Tagの最大のメリットは、指定した条件に合致する対象だけ、そのTagを付与することができる点です。
上記のようなフィルタリングは、Tagでなくても実現可能ですが、その場合は環境情報(OS/ミドルウェア/バージョン情報 等)でのみフィルタリングが可能なため、柔軟に分析を行うのが困難です。
その点、Tagは設定権限があれば誰でも新規設定・変更・削除することができるため、より効率的に分析を行うことができるようになります。一度作成したTagは再利用でき、利用者間でも共通のものとして選択することができるため、Tagを利用することで、利用者全体で同一の分析が実施可能になります。
Tagを活用した3つのフィルタリングパターンを提示します。
1.月次報告対象のHostのみ"月次報告"というTagを付与
2.決済システムであることが誰から見てもわかるよう、関連するEntityには"決済"というTagを付与
3.JVMの拡張を検討中のProcessには一時的に"拡張検討"というTagを付与
上記のように、どんな利用シーンにも柔軟に対応した設定が可能です。
なお、Tagを利用する前提として、ゾーニングや設定権限の割り当てルールを検討・設計する必要があります。
何を設定すべきか最初はイメージが湧かない機能だと思います。
しかし分析や設定で、適用対象をフィルタリングする上でとても役に立つ機能であり、適用の際に再起動なども必要ありませんので、ぜひ積極的に使っていただき、ご使用の幅を広げていただけますと幸いです。
今回の記事は、Tag機能のご紹介とさせていただきました。
Tagの設定方法についても、ご紹介していきますのでお楽しみに。
関連リンク:
Tags and metadata | Dynatrace Docs
Define and apply tags | Dynatrace Docs
Best practices and recommendations for tagging | Dynatrace Docs
Define tags and metadata for hosts | Dynatrace Docs
Organize monitored components with tags | Dynatrace Blog
Use tags to efficiently route problem notifications | Dynatrace Blog
#37 Tagとは?については、以上となります。
お読みいただきありがとうございました!
※記事執筆時 Dynatrace SaaS Version:1.271.95