皆さまこんにちは、IIMサポートチームです。
このブログではDynatraceのTips等、
気軽に読めて皆さまのお役に立てるようなコンテンツを配信してます。
今回はOneAgentのアップデートの概要をテーマとした内容です。
OneAgent をはじめとしたDynatraceのコンポーネントは、定期的に新しいバージョンがリリースされています。
今回はOneAgent のアップデートについて解説していきます。
*文中、斜体になっている単語はDynatrace画面上/ドキュメント内で使用される用語となります
例)Service、Host など
*青色の色掛部分は操作対象のボタンを表しています
OneAgent は約1か月に1回新しいバージョンがリリースされており、サポート期間はリリースから9ヶ月です。
そのため、インストール前にOneAgent をどのような方法/サイクルでバージョンアップするか、検討しておく必要があります。
参考:How long are versions supported following rollout?
選択可能な設定は以下の3種類です。
1.Automatic updates at earliest convenience
可能な限り最速でOneAgent を自動でアップデート
2.Automatic updates during maintenance windows*
Maintenance windows 中にOneAgent を自動でアップデート
3.No automatic updates
OneAgent の自動アップデートは行わない
*Maintenance windows を設定することで、対象期間中はProblem の生成を止めることができます。
OneAgent のアップデートは、以下の単位で実行可能です。
1.Environment *
2.Host Group *
3.Host
設定範囲のより狭い設定が優先されるため、優先度はEnvironment → Host Group → Host の順に高くなっていきます。
*Environment 単位の設定をDynatraceではGlobal 設定と呼びます。
*Host Group については#20 Host Groupの利用シーン、#21 Host Groupの設定手順をご参照ください。
例)
各Host のOneAgent アップデートサイクル
対象Host |
Host Group のアップデート設定 |
Host のアップデート設定 |
採用されるOneAgent のアップデートサイクル |
Host b |
なし |
なし |
Environment(Global)の単位でアップデート |
Host c |
あり |
なし |
Host Group の単位でOneAgent をアップデート |
Host d |
あり/なし(どちらでも可) |
あり |
Host 毎に個別でOneAgent をアップデート |
1.OneAgent のアップデート。
以下いずれかの方法でOneAgent をアップデート。
a. UI上から実施。
b. OneAgent configuration API を実行。
2.監視対象プロセスの再起動。
再起動されるまでは、アップデート前のOneAgent のバージョンで監視が行われます。
このように、OneAgent のアップデートは実行単位、サイクル、実行方法がそれぞれ複数あります。
皆さまの運用に合わせて最適なものを採用いただければと思います。
OneAgent のアップデートに関する検討でお困りでしたら、是非弊社の担当SEにご連絡くださいませ!
関連リンク:
OneAgent update | Dynatrace Docs
How long are versions supported following rollout? | Dynatrace Docs
トライアル環境構築手順
#22 OneAgentのアップデートの概要については、以上となります。
お読みいただきありがとうございました!
※記事執筆時 Dynatrace SaaS Version:1.258