皆さまこんにちは、IIMサポートチームです。
このブログではDynatraceのTips等、
気軽に読めて皆さまのお役に立てるようなコンテンツを配信してます。
今回はActiveGateの機能をテーマとした内容です。
ActiveGate は、Dynatraceの構成における中継サーバーやデータ収集の役割を果たすコンポーネントです。
*文中、斜体になっている単語はDynatrace画面上/ドキュメント内で使用される用語となります
例)Service、Host など
*青色の色掛部分は操作対象のボタンを表しています
ActiveGateの構築は任意となり、必須ではありませんがDynatraceの利用に際し、以下のような要件がある場合には構築が必要です。
※SaaS環境、Managed 環境を考慮し、Dynatrace Environment のことをDynatraceクラスターと表記します。
ActiveGate はOneAgent から収集されたデータを圧縮し、Dynatraceクラスターに送信する機能を持ちます。この機能を利用することで、Dynatraceクラスターへのデータ送信によるネットワークのオーバーヘッドを大幅に低減します。
Dynatraceクラスターへの接続ポイントをActiveGate のみに集約します。OneAgent からDynatraceクラスターへの接続は不要になります。SaaS環境の場合、OneAgent からProxy経由を含めインターネットへの接続が不可能な環境の場合にActiveGate を中継サーバーとして構築することで、データ収集を可能にすることができます。
OneAgentで 取得したメモリダンプをActiveGate へ格納し、転送します。
AWS、Azureなどのクラウド環境や、VMWareなどの情報取得・監視が可能になります。
※クラウド環境の監視には、DDU ライセンスを利用します。
DynatraceにはPlugin(Extensionとも言います)という、デフォルトでは取得しないデータを収集するためのアドオン機能があります。
Plugin の種類によっては、ActiveGate を使う必要があるものがあります。
(ActiveGate を使わずにデータ収集ができる種類のPlugin もあります)
Synthetic は、通常Dynatraceの提供するSynthetic 監視ノードから、インターネットを経由して監視を行います。
しかし、イントラネットに存在する社内システムの監視などを行う場合は、上記のやり方では監視ができません。
そのような場合に、ActiveGate をイントラネット内監視用ノードとすることで外形監視を行うことができます。
この機能をPrivate Synthetic と呼びます。
ActiveGate のハードウェア要件は以下です。※利用機能により変動します。
OS:Windows,Linux(Kubernetes,OpenShiftなどのコンテナ環境での構築も可)
メモリ:4GB~
CPU:2コア~
ディスク空き容量:4GB~
注意するポイントは、利用する機能によって求められるハードウェアの要件が異なることがある点です。
例えばメモリダンプ機能を利用したい場合、ActiveGate にメモリダンプを保存するため、それなりのディスクサイズが必要になります。
※必要なサイズは、メモリダンプをどのくらい保存しておきたいかによって変動します。
また、1台のみではなく、利用機能専用のActiveGate を準備する必要がある場合もあります。
例えば2000以上のAWSリソースを監視する場合は、専用のActiveGate が必要になります。
ActiveGate 機能を利用したい場合には、一度弊社SEまでご相談をいただき、要件に沿ったActiveGate の構築を進めていければと思います。
関連リンク:
Dynatrace ActiveGate | Dynatrace Docs
Supported connectivity schemes for ActiveGates | Dynatrace Docs
Security Gateway has been renamed “ActiveGate” | Dynatrace Blog
「#16 ActiveGateの機能」については、以上となります。
お読みいただきありがとうございました!
※2023/02/28更新 テナントという名称がEnvironment に変わりました