
運用高度化
オブザーバビリティ
障害対応迅速化
TOPPANエッジ・ペイメンツ株式会社 様
決済プラットフォームの安定稼働による サービス品質の向上を目指して
サービス品質を向上し、ビジネス革新を加速させるオブザーバビリティプラットフォーム「Dynatrace」導入事例
課題
・障害発生時の検知および原因分析に時間がかかる
・障害発生時に複数のツールをから大量のアラートが上がり、問題の原因特定作に工数がかかる
・問題の影響範囲が把握できない
効果
・分析工数の削減
・システムの変動を早めに掴むことができ、以前より能動的な対応が可能に
・システム改善を迅速に実施可能に
当社では電子マネーとQRコードのキャッシュレス決済プラットフォーム、「Thincacloud(シンカクラウド)」システムを提供しています。キャッシュレス決済は年々需要が高まっており、システムの安定稼働が社会の重要課題となっています。
お話を伺った方

畠山 勝則 氏
プラットフォームユニット執行役員 ユニット長

市山 昌史 氏
プラットフォームユニット基盤技術運用部 部長
導入経緯
これまでZabbixなどの監視ツールを利用し、アラート検知によるシステム監視をおこなっていました。ただ、最近の傾向として、以下の3点が挙げられていました。
今の仕組みでは検知できないサービスへ影響する事象が発生
監視ツールからアラートが発報されていないにもかかわらず、お客様からのお問合せにより事象を把握する
事象の分析の結果、ハードウェア障害よりアプリケーション障害の比率が高い
上記を踏まえ、システム監視として既存の「異常」を検知する仕組みに加えて、サービスレベルを検知対象とできる仕組みを採用し、システム監視をおこなうべきであると考えました。
導入の決め手
監視対象には一回の導入で完了し、作業負担が少ない
APM監視を早く始めることができた
プロセス/ホストの監視や、URL/ログ監視との連携ができる
開発/運用の両フェーズで有効
Dynatrace製品のアプリは自動更新される
メンテナンスが軽微
活用例:インフラ~アプリ、サーバーを横断した分析
Dynatraceでトラフィック監視をしていたところ遅延の発生を検知しました。サービス観点で調査をしたところ、以下を特定することができました。
締め処理(サービス枝番:6)がほとんどの処理時間を消費している
判明したサービス内で、サービス処理内容要求受信(RequestAction)がほとんどの処理時間を消費している
スタックフレーム別に確認し、JAX-WSのAPIがほとんどの処理時間を消費している
これらの情報を元にミドルウェアのBugに辿り着き、パッチを適用することで改善することができました。
これまでは、インフラ/アプリ、サーバー/NW機器などそれぞれの情報が分断されており、個別に人力で対応する必要があり、非常に工数がかかっていました。
Dynatraceの導入により、サービス低下の事象の発見と、インフラ~アプリ、サーバーを横断して分析できることで、原因を迅速に特定できるようになりました。さらには、運用チームと開発チームの意志疎通が容易になり、改善箇所への対応スピードを向上させることができました。
調査1
処理時間を消費しているサービス
以下のグラフに示す通り、締め処理(サービス枝番:6)がほとんどの処理時間を消費している事が判明。
アプリケーション(サービス単位)で取得しているログの分析まとめ
調査2
判明したサービス内、時間がかっているアクションを特定。
JAX-WSのAPIがほとんどの処理時間を消費している事が判明
調査対応後の結果
パッチ適用後、Memoryの状況は改善され、処理遅延がなくなったことを確認。
今後の展望
今後は、APMで確認する項目の基準を策定した上で、アプリケーション開発・改修時の導入前チェックにも活用していきたいと考えています。
さらに、ダッシュボードと分析機能を利用し、障害発生時にアラート検知から一時切り分けの時間の短縮と、障害調査の効率化を図りたいと考えています。そのためにまずは、ダッシュボードの整備とAPMを用いた運用を定着させていきたいです。
ユニークなIDでフィルタリングを行い、特定のリクエスト分析に利用
2025年2月掲載
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