安定稼働

調査工数の削減・迅速化

サービス品質の向上

​性能問題のスピーディーな解決​

TIS株式会社 様

決済サービス基盤において 異変の早期発見とスピーディーな解決を実現

サービス品質を向上し、ビジネス革新を加速させるオブザーバビリティプラットフォーム「Dynatrace」導入事例

目的

  • 不具合箇所の早期発見
  • 調査工数の削減、迅速化
  • 現地への駆け付け対応の回避​

課題

  • サービスの異変にすぐ気づけず、顧客からの申告により異変を検知​
  • システム障害発生時の切り分け・調査が長時間かかり、要員を大量投入している​
  • 調査の前に現地に駆け付ける時間を必要とし、対応に遅れを招く​

効果

  • サービス品質の向上​
  • 性能問題のスピーディーな解決​

便利で安心できるキャッシュレスサービスを目指して

TIS株式会社はTISインテックグループの一員として、様々な業界の課題を幅広い技術力で解決する総合ITサービス企業です。
TISインテックグループは、東京・名古屋・大阪・富山を中心に、幅広く事業拠点を配置しており、国内主要都市をはじめ、国内に14ヶ所のデータセンターを有しています。約50年にわたり、24時間365日体制で運用してきた運用実績とノウハウ、自然災害や停電リスク等に対応した高い安全性を備える最新鋭のファシリティと厳重なセキュリティ対策を備え、お客様からクラウド環境の拠点として高い信頼をいただいています。
弊社は創業当初より、クレジットや決済関連のシステム提供に携わってまいりました。主要カード会社様とお取引をし、決済事業に事するSEの人数は約1,500名で全社員数の1/4以上を占め、決済分野に大きな強みを持っております。

弊社の決済サービスを総称するブランド「PAYCIERGE(ペイシェルジュ)」では、2012年以降、決済を自社サービスに組み込みたい事業者様向けに様々な決済サービスをご提供しております。
今回「PAYCIERGE」の様々な決済サービス、ユーザに近く、スマホ決済等のフロントエンドのアプリケーションが稼働している基盤「高セキュリティクラウド基盤サービス」に対してDynatraceを導入いたしました。
TIS
TIS

高セキュリティクラウド基盤サービスの概要図

お話を伺った方

TIS3

TIS株式会社

(左)サービス事業統括本部
   ペイメントサービスユニット
   ペイメントプラットフォームサービス部
   上級主任

   櫻井 杏子 氏


(右)サービス事業統括本部
   ペイメントサービスユニット
   ペイメントプラットフォームサービス部

    松村 直彦 氏

「オールインワン」で「インテリジェント」なサービス

Dynatraceは従来の「インフラ監視」に加えて、「アプリケーション性能監視」や「ユーザ体感監視」まで、システムの全レイヤーにおける End-to-Endのモニタリング機能が提供されます。また、AI機能により、人手では難しかった異常予兆検知や障害時の根本原因分析等を提供してくれるため、まさに「オールインワン」で「インテリジェント」な監視ツールです。

特にユーザアクション分析、マイクロサービス&コンテナコードレベル分析、トランザクショントレース、AIによる異常検知、根本原因分析、ベースライン予測を弊社ではよく利用しております。

 

 

ベースラインと異なった挙動をいち早く検知

DynatraceのAIProblem機能により、リアルタイムでの検知+通知が可能となり、顧客からの連絡を受けるより前にサービスの異変を検知できるようになりました。
 
キャリア回線障害が発生しサービスレスポンスが悪化したことがあったのですが、通常時のベースラインから数千パーセントも失敗率がアップしたことを示すProblemが発生、通知先として設定しているSlackに通知が届き、すぐに検知・確認することができました。

 

 

1カ月以上原因不明だった問題を6時間で解決

 

ある遅延事象が発生した際、本番環境ではそれが顕著に現れるのですが、検証環境では僅かな遅延だったために原因調査が極めて困難な状況でした。しかし、Dynatraceではコードレベル単位で問題の処理の実績が確認でき、感覚的に操作ができるため、Dynatrace初心者でも利用可能で、結果、6時間ほどの確認で原因を特定し、解決することができました。

 

 

リモートでの確認により素早い対応が可能に

 

現地でなくてもDynatraceの画面をさっと見て、事象や影響範囲の確認等が行えるようになりました。
 
従来は、①駆け付けて、②本番作業専用区画利用の申請をして受諾されてから、③複数のログを取得して、④エクセルやツールを使った加工・分析・解析を行っていましたが、Dynatraceの画面を見れば知りたいことを素早く確認できるようになりました。

これにより復旧の早期化・ビジネス継続という最大の目的を達成し、加えて運用者の物理的・精神的負担を軽減でき、仕事への前向きな取組み姿勢やより良いワークライフバランスにつながっていると感じています。

我々はインフラ部隊で、いわゆるDevOpsの「Ops」にあたりますが、今回サービス監視もひとつの大きなテーマでした。アプリケー  ション開発者「Dev」、またそのインフラ+アプリで実現される決済サービスのサービスオーナーを巻き込むことは必要不可欠でした。

Dynatraceの有用性を伝えて、開発環境で使ってもらったり、彼らにとって、またお客様にとってのメリットを実際に経験してもらうことで、PoC、正式導入、また現在の運用でも大きな協力を得ることができ、最終的にはサービスとしての質向上につなげることができたと考えております。

 

 

ビジネス面への活用

 

加盟店申し込みWebサイトのアプリケーションでは、Webページの離脱率等を確認し、ユーザーのWeb画面操作の特性等を知り、UXやサービスの改善等に活用しています。

 

ユーザー満足度や画面操作履歴を確認することができるので、UXの改善や、マーケティングにも利用できるのではないかと期待しております。

 

 

便利で安心できるキャッシュレスサービスの提供を目指して

 

アプリケーション開発ではDynatraceやCI/CDツールを用いた「Shift-Left Testing」を行うことで、本番環境にデプロイする前に、質の高いアプリケーションを構築し、本番環境にデプロイした後は、障害や予兆検知の後、たとえば、Ansible等のツールを用いて自己修復し正常稼働状態に自律的に復旧する、という姿を目指していきたいと考えております。

 

 

2021年3月掲載
TIS株式会社 様

社名

TIS株式会社

事業内容

コンサルティング
システム・インテグレーション
システム開発
クラウドサービス
アウトソーシング
海外事業

設立

2008年4月1日

従業員数

連結:21,946名 単体:5,695名
(2023年3月31日時点)

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