安定稼働
性能問題のスピーディーな解決
問題解決の迅速化/省人化
日清丸紅飼料株式会社 様
事例パッケージのブラックボックスが明らかに レスポンスを20秒から1秒に大幅改善
サービス品質を向上し、ビジネス革新を加速させるオブザーバビリティプラットフォーム「Dynatrace」導入事例
課題
- ERPパッケージの内部処理がブラックボックス、システムの遅延原因が特定できない
- 分析と対策を確たるデータに基づいて講じたい
効果
- 導入後すぐに遅延原因を特定、レスポンスは20秒から1秒に改善
- パッケージ内のJVMの性能情報を取得可能になり、SIerとの連携もスピーディーに
パッケージの内部処理を見える化
ERPパッケージを中心として構築された同社の基幹システムは、稼働当初から1年以上、レスポンス遅延に悩まされていました。ブラックボックスであるパッケージ内部処理のボトルネックを解消するため、デジタルパフォーマンス管理ソフトウエア「Dynatrace」をご導入いただいた効果について、お話を伺いました。
※Dynatrace AppMonは販売を終了いたしました。現在後継製品であるDynatraceを販売しております。
会社概要(日清丸紅飼料株式会社について)
日清丸紅飼料は、畜水産業における安全・安心・最適な飼料の供給を行う配合飼料メーカーです。
常に高品質でユーザー本位の飼料作りに貢献し、水産用飼料は国内トップシェアを誇ります。
Dynatrace導入のきっかけ
基幹システムで1年以上レスポンス遅延……
ERPパッケージで構築した基幹システムにて、稼働当初からレスポンス遅延があり、1年以上、分析・チューニングを実施してきました。
しかし、パッケージ内部の動きがブラックボックス化しており、ボトルネックの特定が困難な状況でした。
確たるデータに基づいた分析と対策を講じるため、Dynatraceを利用して分析を行いました。
Dynatraceによる分析例
パッケージ内部の動きが明らかに
Dynatraceにて、パッケージ内のJVMの性能情報の取得が可能となり、PurePath情報から遅延原因をすぐに特定できました。
遅延原因は、大量のSQL文の発行による実I/Oの多発でした。IIMからは問題解決方法として、DBインデックス再編をアドバイスしてもらいました。
Dynatrace 導入の効果
レスポンスは1/20に改善、ハード増強の回避
対応にあたり、DynatraceのデータをSIerに提供し、最適なDBインデックスの再編成を指示しました。
改善すべきポイントが明確になっていたため、SIerからも早々に回答を得ることができました。結果として、レスポンスは20秒から1秒に改善しました。
また、レスポンス遅延の原因がリソース不足ではないことが判明したため、無駄なハード増強を回避することができました。
今後の展望
SIerと連携し、システム全体の高速化・安定稼働
SQLが大量に発行されているトランザクションなど、今後も継続的な改修が必要です。
DynatraceのデータをSIerやパッケージベンダーに連携することで、的確なアプリケーションの改修が実現できると確信しています。
また、分析対象を他のアプリケーションにも広げることで、システム全体の高速化、安定稼働を実現したいと考えています。
2016年10月掲載
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