コスト削減
メモリ増強費用の抑制
レスポンス遅延はJavaと見込んだが真因は他に存在 約1,000万円の増設費用を抑制
オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例
きっかけ
レスポンスの問題が発生
Webを介した社内文書検索システム(ユーザー数全国支店社員3,000人)をメインフレームからWindowsサーバー1台に移行した直後、レスポンスが遅くなったとのクレームがユーザーから数多く寄せられました。
システム部門の対応
初めてのJavaを利用
Javaを利用することが初めてであったため、原因はJavaにあると判断されました。開発ベンダーに修正を依頼されましたが問題の特定には至らず、応急処置としてCPU、メモリの増強を検討していました。そこで、IIMに分析の依頼をいただきました。
IIMによる性能分析
各種レスポンス時間(処理時間)の分析
ES/1による性能評価を実施し、チューニングヒントの出力とSEコンサルティングを行いました。
Web、AP、DBのそれぞれのレスポンス時間、処理時間を分析し、想定より遅くなっていないかを確認しました。
遅くなっているところがあれば、その箇所にレスポンス遅延の原因があると考えられるからです。
業務量を確認
業務量の目安となるURL毎のアクセス件数から、「URL_A」へのアクセス件数が一番多いことが確認できました。
URL毎のレスポンス時間を確認
アクセス件数の多いURLほどレスポンスが良好であることが理想です。そのため、上記「URL_A」のレスポンス時間を確認したところ想定より大幅に遅いことがわかりました。
Java処理時間、DB処理時間との相関
上記「URL_A」のレスポンス時間が長いことから、その内訳であるJava処理時間とDB処理時間を確認いたしました。
その結果、「URL_A」レスポンス時間に占めるDBの処理時間が非常に長いことがわかりました。
以上のことから、DB処理の遅延が原因でJava処理の遅延が発生し、結果として「URL_A」のレスポンスが遅延したと考えられます。
システム部門のご判断
Oracleの分析
DB処理にレスポンス悪化の原因があることがわかりましたが、さらに原因を特定するため分析を進めたところ、Oracleのバッファキャッシュヒット率が低下し、実I/Oが発生していることが最終原因と判明しました。
メモリ割当てによる問題解消
メモリの使用状況を確認したところ充分に余裕があったため、Oracleのバッファキャッシュへの割当てを増やしました。バッファキャッシュヒット率を改善することで問題が解決いたしました。
結果
約1,000万円の投資コストを抑制
上記チューニングにより問題は解消されたため、当初検討されていたCPU、メモリの増設は中止されました。その結果、ハードウェア、導入費用、運用費用等を含め、約1,000万円のコスト削減を実現することができました。
もし、当初の目論見に基づきCPUやメモリの拡張を行っていても、期待する効果は得られなかったと想定されます。
本事例のように原因が他に存在するといった事象は、さまざまなベンダーやミドルウェアが混在する環境では、しばしば発生します。
このようなケースでES/1をご利用いただくことで、早期発見・解決にお役に立つことができます。
関連製品
-
ES/1 Shelty
次世代型エンタープライズシステム向け性能管理ツール ES/1 Sheltyは、レガシーシステムからクラウド上で利用するすべてのシステムに対し、高精度かつ広範囲なデータ計測を実現します。
-
ES/1 NEO MFシリーズ
ES/1 NEO MFシリーズは国内トップシェアを誇るメインフレーム向け性能管理ソフトウエアです。メインフレームの性能管理を容易に実現し、システムの最適化、サービスの安定稼働を強力にバックアップします。
-
ES/1 NEO CSシリーズ
ES/1 NEO CSシリーズはマルチプラットフォーム、大規模、分散環境などオープンシステム特有の問題を解決し、無駄なコストや工数をかけずに、効果的な性能管理を実現します。Web上で全サーバーの稼働状況を閲覧できるため、分散された多数のサーバーも一元的に管理できます。
関連事例
-
株式会社ノエビアホールディングス 様
ES/1の活用により、 開発/運用の組織的な性能管理体制を確立
オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例
#安定稼働
#品質向上
#コスト削減
#予防保全
-
メモリー増強費用の抑制
お客様からの注文処理が遅延 チューニングにより、メモリー増設必要(約3,000万円)を抑制
オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例
#コスト削減
-
CPU増強費用の抑制
CPUの延命策を検討 運用スケジュールを見直して、CPUの増強を回避
オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例
#コスト削減