コスト削減

運用コストの適正化

サーバー統合の実施計画をIIMに依頼 共通の尺度を利用して可視化、統合すべき対象サーバーを的確に把握

オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例

きっかけ

サーバー統合計画が浮上

経営陣からの要請で、社内に散在する約800台のサーバーを統合することになりました。
 
重要なサーバーについては稼動状況を把握しているものの、全サーバーが対象となると統合すべきものはどれか、どこへ統合すべきかを的確に判断することができません。

 

特に重要度の低いサーバーについては障害発生時のみ対応していた状況で、資源の使用状況を計測すら行っていませんでした。

 

 

システム部門の対応

第三者による客観的な判断が必要

メーカーに相談をしたところ、そのメーカーが納入したサーバーの状況については報告してくれました。
しかし、お客様の要望は複数メーカーのサーバーを同一尺度で表した報告書です。

 

お客様がまとめるには膨大な時間がかかることが想定される上に、各メーカーに関する豊富な知識が不可欠です。さらに、メーカーの報告内容を客観的に検証する手立ても持ち合わせておられません。

 

そこで、メーカーに偏らず第三者の立場で評価をしてくれるIIMにお声掛けいただき、サーバー統合のアドバイスをさせていただくことになりました。

 

 

IIMによる性能評価

性能評価結果

ES/1を利用して、ピーク月である4月度の全サーバーのシステム利用状況を洗い出しました。
 
その際に、統合相手先を判断するために、サーバーの処理能力順にCPU使用量を確認するグラフを利用しました。
cost_06_01-1
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(グラフ1:処理能力順TOP20のCPU使用量)

 
同時に、投資した金額に対する使用量をサーバー単位で昇順・降順に並べ、投資効率を判定していただく資料も提出しました。

 

グラフ2の例はCPUの使用量が低いサーバー順にWORST20を表示したものです。
 
CPU使用量が低いサーバーは、余剰な投資をしていることになるため、統合時や更改時のサイジングにあたり検討すべきです。
cost_06_02-1
cost_06_02-1

(グラフ2:サーバー処理能力グラフ使用量WORST20)

 

IIMからの改善案

改善案

ディスク装置Aに対する負荷を分散させることがボトルネックの解消に繋がるため、IIMからは下記3点の改善案を提示しました。

 

アプリケーション改善による負荷分散

ディスク装置A内のファイルを分散

より高速なキャッシュ付ディスク装置への移行

 

 

システム部門のご判断

対応策

メーカーからの提案では問題が解決しないことをご納得いただき、CPUの増強は見送ることになりました。

 

IIM提示の改善案を社内で慎重に検討された結果、「より高速なキャッシュ付ディスク装置への移行」を採択されました。
 
それぞれの改善案でも効果が見込めますが、実施する工数やコストを勘案した結果、最も効果的であると判断されたのが高速なキャッシュ付ディスク装置への移行でした。

結論

より高速なキャッシュ付ディスク装置へ移行した結果、6時間掛かっていた夜間バッチ処理が4時間で終了し、2時間短縮することができました。

 

また、今回は採択しなかった他の改善案は次期システム構築時の貴重な参考情報となり、アプリケーションの見直しやファイルの再配置を実施することで、よりスループットの高いシステムの実現が可能となります。
cost_05_02-1
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(グラフ3:バッチ処理時間短縮)

 

結果

的確なサーバー統合を実現

使用状況を把握できていなかった約800台のサーバーを、短期間で的確に可視化することができました。

 

その結果、統合対象とすべきサーバーはどれか、増強が必要なサーバーはどれかといったサイジング計画を適切かつ容易に立案することができました。
 
結果的に150台程度のサーバーを削減でき、現在は約650台のサーバーにて稼働しておられます。統合によるコスト削減と運用経費が減少したとのことでご評価をいただいております。

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