コスト削減
CPU増強費用とOracleライセンスの増額を抑制
ベンダーからのCPU増強提案を検証結果、800万円のOracleライセンス増額を回避
オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例
きっかけ
レスポンスの悪化が発生
全社員5,000人が使用する勤怠申請システム(Web/AP2台、DB1台)でレスポンス遅延が発生し、ユーザからクレームが多発しました。
ベンダーに問い合わせたところ、DBサーバのCPU増強が必要であるとの回答がありました。
システム部門の対応
ベンダー提案の検証をIIMへ依頼
CPU増強は膨大なコストが発生するだけでなく、CPU課金であるOracleライセンスの増額にも繋がるため、増強によって本当にレスポンス悪化が解決できるのかどうか見極める必要がありました。
そこで、IIMにご相談いただき、CPU増強の妥当性を検証することになりました。
IIMによる性能評価
ES/1による性能評価を実施し、出力さされたチューニングヒントの確認とSEコンサルティングを行いました。
直近3ヶ月のピーク日を対象に分析した結果、以下5点が判明しました。
性能評価結果
DBサーバのCPUは問題なし(グラフ1)
Oracleバッファキャッシュヒット率も90%以上で良好
メモリ、I/Oも問題なし
Web/APサーバのCPUは過負荷な状態(グラフ2)
アクセス数が8件/秒になるとCPU使用率が70%を超える(グラフ3)
上記から、IIMではレスポンス悪化の原因はDBサーバではなく、Web/APサーバの能力不足と負荷の集中にあると考えました。
よって、DBサーバのCPUを増強してもレスポンスの改善は不可能と判断しました。
IIMからの改善案
ピーク時のレスポンスを改善するため、IIMからは以下3点の改善案を提示しました。
Web/APサーバの増強
業務処理時間帯の分散
Web同時接続数の制限
システム部門のご判断
IIMの性能分析結果より、ベンダーからの提案では問題が解決しないことをご納得いただき、DBサーバのCPU増強は見送ることになりました。
IIMからの改善案を社内で慎重に検討された結果、Web/APサーバのCPUを処理能力の高いものに置き換えることを採択されました。
結果
レスポンスの改善
CPUの増強を回避
800万円のOracleライセンス増額を回避
ベンダー提案の検証が不十分なまま、DBサーバのCPU増強を行っていたら、膨大なコストが発生したにも関わらず、レスポンスは改善しないという結果になっていました。
また、仮にCPU増強を行なった場合、Oracle社に約800万円のライセンス費用を追加で払わなければなリませんでした。
結果的にはWeb/APサーバの増強に伴い費用は発生しましたが、確証をもって最適な箇所に投資ができたことで、経営陣の方々から評価いただけたと、システム部門の方から感謝のお言葉をいただけました。
ES/1とIIMから得た分析結果により、Oracleライセンスの増額をも防げたことはお客様自身も驚くと同時に非常に喜んでいただきました。
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