コスト削減
ストレージ追加費用の抑制
VMware共有ストレージの棚卸しを実施ストレージ購入の回避により、4,000万円のコスト抑制を実現
オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例
きっかけ
ストレージの枯渇
既存のVMware環境に営業部門のシステムを移行する案件が出てきました。そこで、VMware環境の現状を改めて確認すると、ストレージが9割近く使用され、近々枯渇しそうな状態であることがわかりました。
VMware環境は、増設が容易なことから、各部門のシステム更改のタイミングなどで統合してきており、その後のゲストOSやストレージの使われ方について管理が行き届いていない面がありました。
システム部門の対応
ベンダーに見積書作成を依頼
まずはストレージベンダーに、ストレージの追加購入について見積書の提出依頼を出し、予算の獲得を検討し始めました。
すると、予想以上に大きい金額である4,000万円の見積書が届きました。これに対してシステム部門の部門長はこの金額では予算オーバーになると判断し、社内でストレージ容量を削減する方法がないか検討するよう指示を出しましたが、社内で削減策を見極めることができず、有効な手段を見出すことができませんでした。
IIMからの提案
ES/1を使った現状分析
そこで、キャパシティ管理/パフォーマンス管理の専門家であるIIMにご相談をいただきました。
まずVMware環境の現状を詳細に把握するために、ES/1で再度現状分析を行うことになりました。
分析の結果、下記2点が判明しました。
1.長期間電源がOFFにされている仮想マシン(ゲストOS)が複数存在する
2.削除したはずの仮想マシン(ゲストOS)のディスクを構成するファイル群がストレージ上に残されていた
分析結果に対する対応
長期間電源OFFの仮想マシンについて
1.については、長期間電源OFFされている仮想マシンのリストが出てきたため、それぞれ対象ユーザに確認を取り、可能な限り削除することにしました。
この作業により、合計で約1.5TBの空き領域を確保することができました。
データストアにファイルが残っている仮想マシンについて
2)については、不要な仮想マシンをインベントリから削除することで完全に削除したつもりでいましたが、ストレージ上のファイル群の構成は残った状態になっており、無駄な領域が確保されたままでした。
そこでデータストアより削除して、完全にストレージ上からも削除されたことによって、約725GBの空き領域を確保することができました。
迅速かつ的確な対策を実施
これらの対応は、現状分析の期間とエンドユーザへの確認期間を含めても、1週間程度の期間で対応が完了しました。
削除対象が明確になったことにより、わずかな工数で的確な対処が可能になりました。
結果
4,000万円のコスト削減を実現
この2点の対応によって、合計約2.2TBの空き領域を確保できました。
このことから、ストレージの新規購入を回避することができ、結果として4,000万円のコスト削減に繋がりました。
このお客様ではこの機会にES/1をご採用いただき、定期的にストレージの利用状況を把握し、無駄な領域削除を行うことになりました。
今回の分析により、ES/1を性能管理だけでなく、コスト削減ツールとしてご認識いただき、今後も無駄を発生させない管理ができるようになったと喜んでいただいております。
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