コスト削減

稼働報告書作成体制の構築

ES/1の導入により稼働報告書作成の仕組みを容易に構築わずか2ヶ月で本格運用を開始

オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例

きっかけ

稼働報告書作成の要請

新しいシステム部門長の就任により、現在のシステムの利用状況についての詳細な報告をタイムリーに行うことが求められることになりました。

 

それまでは、稼働報告書を定期的に作成することは行っていませんでした。人手不足もあり、トラブルなくシステムを運用することに注力していました。

 

システム監視ツールを用いて、問題発生時には即把握できる体制は整えていました。何か問題が発生した際には、メーカのSEに依頼して分析および報告を行ってもらっており、定常的にデータを収集することすら行っていませんでした。

 

システム部門の対応

システム監視ツールでは対応不可

まずは、システム監視ツールのデータから稼働報告書を作成できないかを調査されました。

しかし、監視ツールの項目ではデータ量が多すぎて稼働報告には不向きで、加工しようにも手間がかかりすぎて報告期限に間に合いません。

 

メーカのSEにも相談しましたが、新たな作業となるため大幅な費用アップを要求されたこと、報告期限として2~3週間は必要であるため、実現は不可能でした。

 

IIMからの提案

IIMからのアドバイス

そこで、キャパシティ管理/パフォーマンス管理の専門家であるIIMにご相談をいただきました。

IIMからは、性能管理ツール「ES/1」を活用した稼働報告書作成の体制構築について、以下の内容にてご提案いたしました。

 

 

1.低負荷、安全なデータ収集

2.グラフ作成の全自動化

3.問題発生時の性能分析

4.性能分析に関する知識/スキルアップ

 

システム部門の検討

トライアル制度で事前検証

まずは、IIMからの提案通りの稼働報告書作成の体制を構築できるかどうか、ES/1の無料トライアル制度を利用して検証してみました。

 

1.の低負荷、安全なデータ収集については、データ収集モジュールが使用するCPU使用率がわずかであったこと、OSの標準機能を用いた安全な収集方法を採用していることで安心して使用できるとの感触を得られました。

2)のグラフ作成の全自動化についても、予め用意された稼働報告用のお勧めグラフや、容易に作成できるカスタマイズグラフを用いることで、決まった種類のグラフを全自動で作成するよう、バッチプログラムを動かすことで実現できました。

3)の問題発生時の性能分析については、システムの問題分析を行うCS-ADVISORのチューニングヒント機能を用いることで、評価結果を分かりやすい日本語で得ることができます。また評価に要する時間も数分程度で、非常に短時間で分析が可能です。

4)の性能分析に関する知識/スキルアップについては、稼働報告書を読む力や部門長に説明する力を磨く必要があります。この点については、IIMのSEが懇切丁寧にサポートしてくれることに加えて、IIMが発行している各種情報誌や無料で開催しているセミナーを受講することで対応することにしました。

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(図1:稼働報告書の自動作成イメージ)

結果

稼働報告体制を2ヶ月で構築

トライアルの結果、ES/1を全サーバに正式導入して、稼働報告書作成の仕組みをES/1で構築しました。

IIMのSEの手厚いサポートもあり、構築期間はわずか2ヶ月と非常に短期間で実現することができました。
稼働報告書の作成も、前月分の実績を翌月の第1週中に対応でき、部門長からの要望にも応えることができました。

 

今回の仕組み構築にあたって、お客様から特にご評価いただいたのは以下の点です。
 

1.ツールが自動で行うため手間が不要

2.問題発生時の分析まで対応可能

3.SEのサポートが充実しており安心

現在は、部員の方が交代でIIMの無料セミナーを受講されています。
 
また、IIMのキャパシティ管理者育成資格であるI-PACS認定試験の合格を目指しており、性能分析のプロとなるべくご活用されています。
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(図2:I-PACS認定証・ライセンスカード)

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