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品質向上

コスト削減

分析事例

アサヒビール株式会社 様

性能分析の結果、システムを増強せずに Oracleとディスクの性能問題を解決

オープンシステム向け性能管理ソフトウエア 「ES/1 NEO CSシリーズ」導入事例

課題

システムベンダーからの増強提案の妥当性を判断したい
夜間の月次処理遅延が発生している

効果

ステムを増強することなく、夜間の月次処理遅延を解決

アサヒビール株式会社について

弊社はビール・発泡酒を中心とする総合酒類事業を展開しています。また、グループ会社では飲料事業、食品事業、チルド事業など幅広い事業を展開しています。

 

 

お話を伺った方

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アサヒビール株式会社

 

業務システム部
チーフプロデューサー
落合 祐司 氏

ES/1 NEO CS導入の経緯

繁忙期は、受注量の増加に伴いシステム負荷が増大します。それまでは、いろいろな性能改善策を実施することで乗り切ってきましたが、取り組みが正しかったかどうか分からず、システムベンダーからの増強提案が妥当かどうかも判断できませんでした。

 

その時に、IIM社より「ES/1 NEO CSシリーズ」を紹介されました。無償サポートを利用して、生産系のシステムにて性能分析を実施しました。分析の結果、システムを増強することなく、夜間の月次処理遅延を解決できました。その結果、「ES/1 NEO CSシリーズ」の有用性を実感できたので、正式に導入いたしました。
 
 

性能改善事例

直販基幹システムとは、飲料自販機オペレーションとルート活動の効率化を支援するシステムです。
繁忙期にはお得意先様からの受注量が増加して、日中のオンライン更新処理が遅延していました。DBサーバの負荷が増大したことにより、夜間の日次処理時間が長くなり、翌朝のオンラインサービス開始が遅延する懸念がありました。

そこで、IIM社に専門家としての立場から性能分析を行っていただきました。

 

 

分析結果

現状分析を行ったところ、日中のOracleバッファキャッシュヒット率が低下しており、オンラインレスポンスに影響を及ぼしていることが確認できました。
 
また、ロングスキャンが多く発生しており、インデックスの断片化やインデックスを有効に使えていないデータ検索があることが予想されました。
 
さらに、CPU、メモリ、デバイスの使用率を分析した結果、デバイスビジーが非常に高いという状況が判明しました。
 
この分析結果を受けて、以下3点の改善策を2段階に分けて実施いたしました。
 

1.定期的なIndexの再構築→半年に1回の実施を日次、月次の定期処理へ変更

2.デバイスの増強→デバイス数を8から12へ

3.Oracleバッファ領域の拡張→バッファサイズを1.5GBから4GBへ

 
改善策の実施後に効果検証をしたところ、以下のような効果が見受けられました。
 

1.ロングスキャンが大幅に減少。検索効率が改善され、夜間バッチの処理時間が短縮

2.デバイスの負荷分散を実現。競合により発生していたレスポンス悪化が改善

3.I/Oが減少してメモリ内での処理が増加。オンラインレスポンスが改善

4.夜間バッチ処理の終了時刻が早くなり処理時間が短縮。オンラインサービス開始に余裕が発生

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図1.効果検証① Oracle読み取り数の確認

インデックスの再構築により、夜間バッチ処理時間が短縮

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図2.効果検証② バッファヒット率

Oracleバッファ領域の拡張により、バッファヒット率が向上

今後の展望

定期的なIndex再構築の実施を徹底するとともに、システムの健康状態を客観的な指標で定期的に把握することを行っていきます。

今回の分析でIIM社の的確な分析評価、改善に向けたアドバイスをいただいたことは非常に有意義でした。この場をお借りして、深く御礼申し上げます。

 

 

2010年掲載
※ご部署、お役職は2010年当時のものです。
会社ロゴなし

社名

アサヒビール株式会社

事業内容

ビール類・ビール以外の酒類・ノンアルコール・微アルコール

設立

1949年(昭和24年)9月1日
(吸収分割を行ったアサヒビール株式会社が、2011年7月1日商号変更を行い、純粋持株会社のアサヒグループホールディングス株式会社になりました)

従業員数

29,920名(連結、2022年12月31日現在)

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